モデルハウス

2016年度グッドデザイン賞を受賞しました。

地元神奈川県産の桧材をふんだんに使った「地産地消」。
土間・大黒柱・露地といった日本の伝統的民家の特長を活かし、現代の住まい方にリ・デザインした「和の再構築」。
露地で冷やされた風が風みちを通り、夏でも自然の涼しさを感じさせる「パッシブクーリング」など。
こうした心地よい和風の生活空間を実現した「桧の香」のデザインが高く評価され受賞しました。

地産地消(森を守る家造り)

地元の木をつかう
緑の深い丹沢山塊を背景にして建つ「桧の香」。「そこにあるものを使って家を造る」という考えで、構造材はもちろのこと、仕上材にも地元神奈川県産のひのきをふんだんにつかっています。地元の森の木を伐って住まいをつくること、は森林の整備と機能の回復にも貢献します。木の加工などは丹沢近隣の市町村に集約することで、コストダウンや輸送によるCO2の削減にもつなげています。たんなる地産地消ではない、超える発想の新しい家づくりが、ここにあります。

和の再構築

“いま”にふさわしい和を
土間・大黒柱・露地などは日本の伝統的な住まいに深く関わりのあるものですが、忘れ去られてしまったかのように消えてしまっています。そんな日本の知恵、和の要素を“いま”の住まい方に適するようにもう一度見直し、デザインしました。日本人の心の底にある和の文化に対する憧れ、懐かしさなどの想いをかたちにする。「桧の香」は、その良さをあらためて気付かさせるとともに、日本文化への回帰にもつながる、新しい和の家のあり方を提案しています。

パッシブクーリング

光と風の自然な心地よさ
町屋の坪庭や民家の深い庇が自然な冷房効果を発揮するという優れた機能を、現代にふさわしい露地として生まれ変わらせ、さらに民家から風みちを学びました。露地で冷やされた風は家の中を通り抜け、蒸し暑い夏でもやさしい涼しさを感じさせてくれます。また露地をかたちづくりながら外壁でもあり、塀でもある壁が、光と風とプライバシーをコントロール。昔ながらの知恵と現代的なデザインで、新しい日本の住まいを提案しています。

暮らしをたのしむ空間
「桧の香」には、毎日の暮らしを快適に過ごすための心地よい空間が広がります。